渦電流探傷試験
渦電流探傷試験とは、試験部に対して電磁誘導現象を利用して金属中に渦電流を発生させてキズが存在する位置で渦電流の流れ方が変化することを捕捉してキズを検出します。導体の金属材料、溶接部などの表面欠陥を検出するための試験です。
非破壊検査の方法としては橋梁をはじめ様々な分野で用いられており、超音波探傷試験が適用できない溶接部などは目視検査に加えて非破壊検査方式の浸透探傷試験と磁粉探傷試験が多く適用されていますが、国外では既に渦電流探傷試験が主流となり表面欠陥の検出に適用されています。導体の対象物の表面欠陥を検出する場合には、これから適用が増えると思われる試験方法です。
溶接部の渦電流探傷試験
溶接部における試験の際には、渦電流探傷試験の表面探傷における高い信号品質を波形表示されるポータブル探傷器機材を使用し、視覚的にも検出結果を確認できるため、より確実な試験が可能となっております。
ポータブル過流探傷器<NORTEC 600C>
溶接部の渦電流探傷試験
渦電流探傷試験によって得られる表面割れなどの表面欠陥を検出した波形